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新米ママ・パパに贈る、ハッピーBaby レシピ

ハッピーBabyにはママの心と体の健康が必要不可欠です。私も先輩ママ達、数々の育児書に助けられてきました。 少しでも育児が楽に楽しくなる事に貢献できればと思います。 折角さずかった天使、楽しまないと勿体ないですもんね♪

赤ちゃんの為のアレルギーの新常識

大切な赤ちゃん、アレルギーに苦しんで欲しくないですよね?
昨今卵アレルギー、ピーナッツアレルギーなど食品アレルギーの名前もよく聞くようになりました。怖いですよね。私はハウスダストアレルギー、旦那は重度な花粉症、そして2人ともアトピーという事で子供をアレルギーにさせない為にはどうするか日々真剣に悩んでいます。出産日に引っ越したこの家は全ての部屋が西と南向きで日当たり良好。環境はOKあとは知識。そんな時に出会ったのが以下の本!目から鱗でした。

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以下に簡単にまとめさせていただきます。

帯にもあるように以下よく聞く常識はすべて間違いだったとの事!うそでしょ!

  1. 妊娠中、授乳中の母の食事が原因
  2. 予防の為には離乳食を遅らせる?
  3. アレルゲンはとにかく排除する?

私もこれらを信じ、アレルギー物質をゆる~く避けたり、離乳食の時期をおくらせようなんて考えてました。注目すべきは以下新常識!

  1. T レグのコントロールが鍵
  2. 「アレルギー食品を避けるは間違い」むしろ早い段階で腸から吸収させるべき!
  3. 皮膚からの侵入が発症原因!肌荒れはすぐにでも解決させよう!

さて、2、3はなんとなくわかるとしても、新常識1.のTレグなんて耳にした事ないですよね?Tレグとは何十種類もある免疫細胞の中で唯一異物への攻撃を止める事ができる免疫細胞です。アレルギーは免疫細胞が本来は体に害のない異物を有害であり攻撃対象だと誤って判断し起こるものです。それがこのTレグという免疫細胞を増やす事によりその誤った攻撃を止める事ができる!つまりアレルギーが起こりにくくなるのです。

ならこのTレグを事前に体内で増やしておけばアレルギーを予防する事もできるのではないかと思われた方もいらっしゃるかと思います。その通りな研究結果がでているようです!ではどうやったらTレグを増やせるのか?それが新常識2.につながります!なんと早い段階で腸からアレルギー食品を吸収させる事は、その食品への誤った攻撃を止めることのできるTレグを作りだし、アレルギーの予防となるという仕組みが証明されているのです。これは授乳により少しづつ赤ちゃんの体内に入れ始めてもやらないよりは良いとか。

ただ、これは腸からアレルギー物質が吸収された場合のみの話です。興味深いことに同じ体の一部である皮膚から異物が入り込んだ場合、免疫反応は真逆との事。皮膚からアレルギー物質が入り込むと、免疫細胞は臨戦態勢になり異物を攻撃対象と見なしやすく、逆にアレルギーを発症させる働きが起こるとの事。皮膚では攻撃を止めるTレグもあまり作られないようです。この発見からロンドン大学のラック博士はアレルギー予防の為にはなにが大切なのか明確になってきたと言います。以下にラック博士の言葉を借りてまとめさせていただきます。


「アレルゲンが腸から入るか、皮膚から入るか、それはアレルギーになるか、ならないかを決定付けるレースのようなものです。先にその異物を腸から吸収できれば、攻撃をとめるTレグが作られ、体は異物を受け入れる。でももしその異物が皮膚から先に入ってしまえば、私たちの免疫は異物を攻撃対象として記憶する。そしてアレルギーになってしまう。つまり、腸からいち早く入るようにする。それこそがアレルギーの予防を可能にする大きなカギだと考えられます。」

 これらの研究発表をもとに我々ママ達はなにができるのか?

  1. 離乳食が始まったら、アレルギー食品を避けず 別け隔てなく様々な食品を食べさせる。授乳中もアレルギー食品を避けずに食べる。
  2. できるだけ離乳食を早くはじめる=Tレグをいち早く作るチャンス構築!離乳食を開始したら、アレルギー食品は避けず、別け隔てなく食べさせる事。離乳食は生後6ヶ月からという現在の常識がTレグの構築を遅らせ、アレルギーを増やしていると仮説づけられるとの事。只今ラック博士が5年間の実験データ解析中だがほぼ仮説は立証される事を示唆する途中経過の結果がでていること。(この本発行時はまだ論文発表前だが、今は出ている可能性があるので、後で調べてみます!)
  3. スキンケアで肌バリアを徹底!以下2つの研究結果からも肌バリアが大切だと考えられる1)食物アレルギーの発症はその大半が肌が弱く、まだ肌のバリア機能が未発達な乳幼児期に集中している。2)アトピー性皮膚炎など、皮膚に問題をかかえる子どもたちは、必ずといっていいほど、食物アレルギーを発症している。

経皮感作を防ぐためにも推奨されているスキンケア方法につきましては以下ご参照下さい。

 1)湿疹や炎症がある場合、ステロイド剤などを使ってでも治す
 2)炎症がなくても保湿が大切。清潔にした肌にたっぷりとワセリンを塗る
 3)食べ物がつきやすい口の周りが荒れている場合、食事の前に白色ワセリンを口の周りにぬる
 4) ピーナッツオイルなど、アレルギー物質を含むスキンケアを使わないように注意する

取り急ぎ簡単なまとめとさせていただきます。医学は常に進化し、新たな研究結果が常に出てきて常識は更新されていくので視野を広げ、行動できたらなと思います。ただ、大切な赤ちゃん、なにが正しいのかはだれもわからないので、ママ、パパが正しいと思うことを愛情持ってできればいいのかな?と。意見、忠告、または新たなる情報等ございましたら是非教えて下さい!